広報誌 翠の輝(みどりのかがやき)コメントより
2024.10.01.
暑すぎた夏も過ぎ、涼しい風が心地よい季節となりました。秋といえば美しい紅葉を楽しみにされている方も多いと思いますが、日本では1953年以降、カエデの紅葉が10年あたり約2.8日遅くなっているというデータがあります。紅葉には、朝晩の冷え込みが重要とされており、日中との寒暖差が大きいほど色づきが良くなると言われています。今年の猛暑のように、このまま温暖化が進み地球全体の平均気温が高くなると、2050年にはクリスマスの時期にならないと紅葉が見られないとさえ予測されています。美しい日本の秋を未来に残していくために、私たち一人ひとりが真剣に温暖化対策に向き合わなければならない時期に来ているのかもしれません。
さて、温暖化対策と同様に現在進行形の社会課題としてDX(デジタルトランスフォーメーション)があります。介護業界でもデジタル技術を活用した新たな取り組みが求められており、慈豊会では施設内のWi-Fi環境整備や様々な見守り機器・インカムの導入などを計画しています。しかしながら、単に環境を整えただけでDXが進むものではありません。業務改善を行い、デジタル技術を作業効率の向上や職員の負担軽減につなげていかなければなりません。また、DXを通じて介護の現場がより効率的で働きやすくなるだけでなく、ご利用者様にとっても安心で快適な生活の場であるよう「優しく・笑顔で・支えあう」慈豊会であることを目指してまいります。
最後に、恒例の敬老パーティが今年も各事業所で行われました。今年の慶賀の方は法人全体で百寿の方が4名、白寿の方が2名、米寿の方が7名おられました。節目のお祝いを迎えられた方はもちろん、全てのご利用者様の人生の歩みに深い敬意を表します。これからもお元気で、笑顔あふれる日々をお過ごしください。皆様が築いてこられた社会を引き継ぎ、さらに発展させていくために、私たちも努力を惜しまず、皆様と共に歩んでまいります。ご家族様をはじめ関係者の皆様におかれましても、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
ケアハウス アーバン・ヴィラ・ロータス 所長 巣守 誠